恐妻家リーマンの教育支援録〜中学受験&英検1級への道のり〜

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英語学習を続けながら中学受験に対応できるのか? 長女パー子(2024年)と長男のび太(2026年)の受験&英数学習記です。パー子は新4年からW塾へ。のび太の小学校受験は2020年度に終了しました

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(雑記とレビュー)名門校には誰もが納得する理由がある(前編)

・各地の名門校を扱った書籍が流行っている様子。一番、平易で読みやすかったのがこれ。
朝日新聞の連載「青春スクロール」に近いタッチ。インタビューもこなれている。
・最大の資産は「卒業生そのもの」と実感させられる。人材が輩出する力=名門力。

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中学受験を意識していると、本屋で目にとまるのがこれらの書籍です。
灘や東京の御三家をはじめ、名門校を扱った書籍が数多く並んでいます。
うちは世代若めのベッドタウンなので、中学受験生をかかえた親御さんも多いです。
近くの本屋には、こうしたお受験もの本が平積みされています。

となると、ちょっと読んでみたくなるもの。
そこで今回、永井隆著「名門高校はここが違う」(中央新書ラクレ)、おおたとしまさ著「名門校とは何か?」(朝日新聞出版)、矢野耕平著「旧名門校vs新名門校」の3冊について、前編と後編にわけてレビューします。

レビュー:永井隆著「名門高校はここが違う」(中央新書ラクレ)

最もストーリー記事の要素が強く、読みやすかったのが永井氏の著作です。
奥付によると、元は雑誌「中央公論」の連載なんですね。

東京の男子御三家から、札幌南、旭丘、県千葉、修猷館など地方の有名校まで著名な学校を抑えていますが、19校と数は控えめ。旧制中学や藩校の流れを組む名門校が並びます。
一方、渋幕や豊島岡など最近、合格実績を伸ばしている学校はありません。

注意点は、女子校は全く扱っていないこと。
なので、首都圏、関西圏にお住まいの女子の親御さんは「あまり活用できないんじゃない?」と思うかもしれません。
さにあらず。どの学校を志望するにしても、これからの学校選びの「物差し」になると思いますよ。

いい学校には崇高な理念と文化があり、いかに人材育成に力を注いできたか知ることができます。
自然、名門校なので偏差値も非常に高めですが、入試時点の成績で何かが決まることはなく、その学校の最大の資産が人材であり、インタビューを通じて彼らの高校生活が人格形成の基礎になっていることがわかります。
いやー、こういう学校に通わせたいなぁ」と、それぞれの学校に惚れ惚れしてしまいました。

そういえば、後編でも触れるおおたとしまさ氏が、ブログで母校・麻布についてエントリで触れています。
これが麻布の力なんだな〜と腹落ちしました。イイ話もついてます。
「謎」の進学校麻布の教え | おおたとしまさオフィシャルブログ「Father's Eyes」Powered by Ameba

さて話を戻しますと、本書は構成も読みやすく、よく出来ています。編集者の腕もあると思います。
学校の魅力をうまくコメントで引き出していますね。
昔、朝日新聞の地域面で連載していた(今もしているかも知れません)、「青春スクロール」に近いタッチです。

地味といっては失礼かも知れませんが、出てくる卒業生は必ずしも、誰もが知る人物と限りません。
ネームバリュー重視ではなく、その学校を語れる人物重視なのでしょう。
どのエピソードも、その学校の魅力を引き出しています。きらきらしてまぶしい。
でも、嫌みはまったくないのは、本当に素朴な母校愛が語りに現れているからだと思います。
名門校を支えているのが、こうした個性的で芯のある卒業生でしょう。

ちなみに、我が家の長女はいまのところ共学志望です。
私は男子校だったのですが、妻はずっと共学でした。その影響もあるのかもしれません。
男女別学がいいか、共学がいいかは別の機会に触れたいと思います。


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