子どもたちの学校も再開し、普段の生活に戻りつつあります。
英検はあと1ヶ月半を切りましたので、最近はひたすら演習の繰り返し&解き直しに充てています。
長男のび太(小1)の準2級はなんとかなりそうですが、長女パー子(小3)は解答時間がなさすぎて厳しい!
これについてはまた、別の日に改めて。
さて、算数は夏休み期間中にほとんど鍛えられなかったので、少し焦っています。
そこで今回のレビューは、タブレット「Risu算数」で知られるRISU JAPAN代表の今木智隆氏の著書にしました。
実は少し前に購入して、子どもたちの学習に役立てていました。
この本は1480円(税抜)で安くはありませんが、子どもの苦手分野をあぶり出し、解決につなげるノウハウ本として、算数では最強ではないかと思っています。
レビュー:「10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方 今木智隆」(文響社)
タイトルで「理系が得意な子の育て方」とありますが、
中身としては「親が導く 子の算数力を伸ばすための手順書」といったほうがぴったりです。
データに基づく「つまづきポイント」がすごくわかりやすい。
まず冒頭で、なぜ算数がつまづきやすいのかの説明があります。
各単元が結びついていて、学年が上がるにつれてスパイラルで学習が進むので、前回の基礎部分ができていないと、次の学年で理解ができない仕組みになっているんですよね。イラストも理解を助けます。
そして本書の最大の特長は「れんしゅうもんだい」が頻繁に挿入されていることです。
これを使えば、子どもが何につまづいているのか(苦手としているか)を親が簡単にチェックできます。
車検で例えると「子ども=車、親=整備士」です。
どの車(=子ども)でも故障しやすい(=つまづきやすい)「点検項目」がこれまでの大量の点検データでから判明しているので、あらかじめそのチェック項目について優先的に確認→すぐに対処、という作りになっています。
つまづきポイントを早期発見して対処できれば、最小限の労力で算数力を伸ばせるということですね。
本書内で紹介されているのが以下のつまずきポイントです。
●ワースト1 2~3桁の位の理解(=位の理解)
●ワースト2 図形の組み立て・立体の基礎(=図形の理解)
●ワースト3 単位、目盛りの読み方(=単位の理解)
●ワースト4 文章題
●ワースト5 円と半径・直径の理解(=図形の理解)
うちの子どもはまだ円の単元は学んでいませんが、パー子が最初につまづいたのが「単位、目盛りの読み方」です。
小2の頃、マンション販売のチラシを見ながら「天井高2.4mって何センチ?」とクイズを出すと「204cm」などと平気で答えていました。
「単位が変わっても、ゼロは数字の間に入らないよ。後ろか前だけ」と伝えるのですが、どうにも苦手でした。
そこで、単位変換物差し(過去エントリ参照)を購入したり、目盛りや単位変換の単元だけ別途、市販のドリルを購入して繰り返し演習させたりしました。
のび太は面積がやや苦手。平方cmから平方mにするには、「タテの00とヨコの00をあわせるから、0が4つ増えるよ」と四角の図形絵を描きながら覚えました。
同じように育てているつもりでも、つまづきポイントってきょうだいでも全然違いますよね〜。
また、算数のデータではないのですが、本書51ページには興味深いデータが掲載されていました。
2017年東大合格者132人の小学5年生時点の偏差値(11月の全国統一小学生テスト)のグラフです。
なんと、50未満はわずか7%で、70以上がぶっちぎりで多い。
グラフに人数は書いていませんが、65以上で過半数のようです。
つまり、小学生高学年時点の偏差値が、その後の入試でもほぼ維持されていて、下克上のように這い上がる人のほうがかなりのレアケースということです。
すごいな...。そりゃみんな中学受験に力を入れるわけだ、と感心してしまいました。
この本の内容は今後も実践してみたいと思っています。
(ブログ内でちょこちょこ引用させていただく予定です)。
小学生低学年でのお子さんのいる親御さん、塾に通っているけどどうにも算数が伸び悩んでいるお子さんの親御さんは、一読の価値ありだと思います。
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