公文の順位表分析の(後編)です。
(前編)ではコロナの影響もあって、今春は国語と算数の公文の生徒数が減少し、英語は伸び悩んでました。
今回はコロナは別の要因となった可能性のある、
公文→中学受験塾へのシフトのトレンド
について調べてみました。
巷間いわれているのは、中受は新小4(小3の2月)から入塾ですが、最近は教室の座席確保のため、小1~2に早期化していると聞きます。
そこで、小2の12月から、小3の6月の半年間で、各教科で生徒数がどのように変化しているのか、うちのパー子(現小3)の学年から4学年分さかのぼって調べてみました。
※前回エントリで2009年と比較すると書いたのですが、4学年分の比較に変更しました。
■卒業も「国語」が先 「算数」は初のマイナス コロナの影響大
グラフの矢印の色は、
黄色が現小6(2008年度生まれ)
灰色が現小5(2009年度生まれ)
橙色が現小4(2010年度生まれ)
青色が現小3(2011年度生まれ)
です。
国語は過去4年はいずれも生徒数が減っています。
減少幅では、今年と昨年が急勾配ですが、今年(青矢印)は特にコロナの影響がでてます。5千人以上、卒業してしまいました。
保育園・幼稚園までは国語の生徒数が最多でしたが、小学2年生まで続けた後、卒業して別の教材に変更しているようです。
国語は学び始めも早いですが、公文からの離脱も早い年齢で始まっていました。
以前のエントリでも紹介しましたが、公文は国語の教材がすごくいいんですけどね...。
漢字が少なめなので、漢検を受ける子などは早めにシフトしてしまうのかもしれません。
次に算数です。
■昨年から算数の「卒業」が低年齢化?
2009年度生まれまでは、小3になってもまだ伸びていました。
低学年のうちは、エルカミノのように「計算力を磨いて」と誘導する塾もあります。
ママ友のお子さんでサピックスに通っている子も、小学校に入ってから算数だけ公文を始めています。
でも昨年初めて、人数減に転じていました。
ということは、コロナと関係なく卒業学年の低年齢化が進んでいる可能性があります。
算数は専門塾も増え、Z会やRISU、チャレンジ、スマイルゼミといったタブレット学習などライバルも多いですよね。
なお、今年の下げ幅をみると国語と算数はほぼ同じですので、コロナをきっかけに2科目同時に休会しているようです。
最後に英語です。
過去3年は順調に生徒数を増やしていましたが、今年は伸び悩みです。
青文字をみると2011年生まれの子は12月の時点で前年割れしています。
英語は今年から小学校の高学年で教科となり、成績もつきます。
学校での英語教育に対応するため、小学校に入ってから始める子が多いようです。
また、中学受験塾では英語を教えないため、国・算をやめても英語だけは続けるという子もいると思います。
ラズキッズ、英字新聞などを併用している我が家の例でいえば、公文英語は文法、構文の学習ではピカイチの教材だと思います。
従来型の中学・高校英語の先取りという意味では最強ではないでしょうか。
でも、国語の漢字と同様、単語は少なめなので、別途、単語帳で学ぶ必要があります。
あと、リスニングとスピーキングは英語教室に分があります。
大学入試英語は「4技能重視」になりますので、ジャパニーズスタイルを続ける公文英語は今後、生徒獲得で苦戦するかもしれません。
うちのパー子は来春から受験塾に通わせる予定で準備を始めました。
公文の国語・算数は「卒業」しようと思ってます。
でも、英語は続けると思います。
■おまけ 上位5%以内で「3学年以上先」の進度
最後に「おまけ」です。
公文のメリットは先取り学習です。3学年以上先を推奨していると聞きます。
そこで、2011年生まれ(現小3)の生徒数の棒グラフに、「2学年先」と「3学年以上先」を行ったりきたりしている長女パー子の順位を折れ線グラフで重ねてみました。
(国語・算数のみ)
うちの子(折れ線グラフ)よりも上位が、高進度の記念品(オブジェ)がもらえる「3学年以上先」の目安となります。
結構、少ないですよね。上位5%ぐらいに入らないと厳しいです。
国語は結構、上位にいたつもりですが、今年は「2学年先」に落ちちゃいました。
ということで、公文分析編は終了です。お読みいただき、ありがとうございました。
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