- この2年で早稲アカの成績上位者(偏差値63以上)の校舎別人数はどうかわったのか?
- 校舎別の組分けテスト成績上位者の数を抜き出し、2023年と2021年の5-7月平均を比較した
- キーワードは「家近」「タワマン」。生徒をがっつり集めた豊洲、品川、流山の新校舎が大躍進!
- 次の戦場は晴海フラッグ?! サピックスの新校舎はやや距離あり。塾の進出戦略はどうなる?
ご無沙汰しております。久しぶりの更新です。
うちは2024年組の長女と、2026年組長男が早稲アカ生です。
長女が4年生の時に、校舎別ランキング成績上位者が多い校舎ランキング(2021年版)を作ってまして、あわせて2021年5-7月の優秀者平均人数のランキングも作成していました。
あれから2年。栄枯盛衰の激しい中学受験塾業界です。塾同士だけでなく、同じ塾の校舎間でも激しい競争がありそうです。
そこで成績優秀者数の校舎別ランキング第3弾として、2023年の早稲アカ4年生の5-7月の優秀者平均人数を出し、2021年の同じ時期の数字と比較してみました。
いつものお断りです。
各校舎の在籍者数(母数)がわからないので、皆さんが知りたいであろうその校舎に占める上位者率は不明です。
今回もランキングはWinJr.掲載者が3人以上の校舎に絞りました。
それがこちら!
おどろきました。新校舎(赤文字)の躍進が目立ちます。豊洲が2位、品川が3位。流山おおたかの森も8位にランクインです。
3校舎に共通しているキーワードはタワマン(大規模マンション)・家近・新校舎です。
一方、EixV勢では、2位だった西日暮里がトップに返り咲きました。さすがですねー。
ところが、御茶ノ水、新宿、たまプラーザ、渋谷が大きく減らしていました。
とりわけショッキングなのは渋谷です。2年前は13.0人で6位でしたが、今回は1.7人(84位)でランク外でした。
校舎移転直前ということもあり、何か別の要因が作用しているのかもしれません。
前回不動の旗艦校だった武蔵小杉はランクダウンでした。風の便りですが、ここはサピがかなり営業を強めているようです。
これらの結果からいえるのは、成績優秀者の数は、講師の質とか塾の看板とかじゃなく、
大規模マンションに住んでいて、家近にある綺麗な校舎に通う子どもの数が多いと、成績優秀者数も多いです。
身もふたもない話なのですね...。
家から歩いて通えるほど近いといのは、3年間の通塾生活を考えると楽だと思います。
わたしもこの夏、長女の弁当作りに励みましたが、やっぱり「家近」は正義です。
どんなに校舎や塾の評判よくても、近場に越したことはありません。
30分だけでも往復時間を稼げると、その分睡眠時間を確保できますしね。
ターミナル駅の近くで競合他社と奪い合いするよりも、タワマン立地エリアで生徒を大量に集め、母数をうんと稼ぐ=優秀者が確保できる。
どうやらそれが、中学受験塾の勝利の方程式のようです。
では、次の戦場はどこかしら? やっぱり東京五輪選手村跡地の「晴海フラッグ」でしょう。
晴海フラッグは約5600世帯。とんでもない規模です。
ここに住む標準的な家族は、世帯年収2千万円超で、子どものためにじゃんじゃん金を出す人たちだと思います。
天下のサピックスは晴海トリトンに新校舎を予定していますが、トリトンからフラッグまではちょっと距離があります。
ほかの塾にとってはチャンスかもしれません。
晴海フラッグの近くに大規模校舎を確保できれば、多少賃料が高くても、合格実績という宣伝効果を考えれば十分にペイできます。
4大塾だけではありません。エルカミノ、スタジオキャンパス、ジーニアスのようなブティック系も十分に勝算が見込める、夢のエリアですね。
タワマンと中学受験をテーマにした小説があったような気がしますが(読んでない)、相関性は高そうです。
私はいまさらどうしようもないので、全く他人事です(でも、晴海フラッグのタワー棟は申し込みたい!安いから!)
今回はなんだか親目線というよりも、ビジネス目線になっちゃいました。
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